自彊術
自彊術を日常的に行うことで、筋骨が鍛えられ柔軟性が増してきて、正しい姿勢やより良いバランスが整います。また、ストレスをも軽減させ、身体に眠ってしまっている自然治癒力を蘇らせます。そして徐々に、力強く柔軟性に富んだ心身が出来ていきます。
具体的には、肩こりや腰痛などの関節痛・筋肉痛から、喘息やアトピーなどのアレルギー疾患。高血圧や糖尿病などの生活習慣病や慢性疾患。または婦人科系疾患、あるいはうつやパニック障害などの心療内科系疾患などに至るまで、現代医学では治り難い疾病などにも効果があり、アンチエイジングなどにも期待できます。
自彊術は1916年、当時天才あんま師 と呼ばれていた、中井房五郎氏によって考案されました。当初中井氏は自身の患者の為に考案しましたが、そのすばらしい効果から大正時代末期には、自彊術は全国で大人気となり、国民体操として多くの人々が行っていました。
自彊術は中井氏の治療術から工夫されたもので、単なる健康体操にはとどまらず“万病克服の治療体術”であると中井氏自らがそう伝えています。
大隈重信や後藤新平なども自彊術を日常の習慣としていたと、自ら記録に残していますが、第二次世界大戦以降、自彊術は残念ながら廃れてしまいます。後の1965年ごろから再び徐々に自彊術が復活を遂げ、今日に至っています。
自彊術は、31種類の動作の約30分で構成されており、もともと病人やけが人、老人など弱者の為に考案されたものですので、老若男女を問わず誰にでもできる、簡単で安全な自己療法です。みなさんも是非、教室で自彊術を体験してください。